太陽さえ照っていればその光で電気を作る太陽光発電。一度設置さえすれば、後はほとんどメンテナンスフリーで電気を作り続けます。
この電気で、家庭内のすべての電気製品を動かすことができます。つまり、電力をお金を出して購入する必要が無くなるわけですね。
したがって、当然電気代は安くなります(曇りや雨の日、夜間は発電量が少なく、またはゼロになりますから、その間だけは、従来通り電力会社から購入します)。
発電して余った電力は電力会社へ売り、夜間や雨の日の足りない時は電力会社から購入するシステムです。
電力会社との接続(系統連系)により、昼間に多く発電し余った電力は自動的に電力会社に送られ(売電)、発電しない夜間や雨などで発電量が少ない時は電力会社から電力の供給を受けることができます。
太陽が出ているときに発電する電力より、使用する家電製品などの消費電力が小さければ電力が余ります(余剰電力といいます)。
その余った電力は、電力会社が買い取ってくれる仕組みになっています。作った電力と使った電力の計算処理は自動的に行われ、余った場合は毎月の精算時に処理されて、銀行口座から引き落とされたり、振り込まれたりします。
電力会社が電力を買い取るFIT(Feed In Tariff)という制度が実施されていますが、ドイツでは、何と3倍の料金単価で買い取ってくれていたのです。購入単価の2倍で買い取ってくれるその他の国もあります。
ここまで優遇してくれると、普及に弾みが付くのですが、日本では遅れて、平成21年11月より、買い取り制度が改定され、ほぼ2倍の金額で電力会社が買い取ることになりました。 平均単価が23円/kWhで売り買いしていたものが、売単価が、48円/kWh(その後減額して現在は下表参照)になったのです!! これほど大きなメリットはありません。このおかげもあって、普及度が爆発的に増加しつつあります。このメリットは、年を追う毎に減少する仕組みになっています(売り単価が漸減します)。設置はお早めに。
買取単価は、10年間固定ですが、毎年経済産業大臣により指定され、減額の傾向が続いています。 「再生可能エネルギー固定価格買い取り制度」をご参照下さい。
夜間は割安な「時間帯別電灯契約」を利用すれば、さらに電気代が節約できます。 昼間の時間帯は太陽光発電でまかなえるうえ、余った電力は割高な料金で売ることができ、夜間は割安な電力を利用できます。夜間の割安な電力で1日分のお湯をつくるエコキュートを設置すれば、さらに経済的効果が高くなります。
発電容量が50kW以上の場合は、発電した電力を宅内で利用しないで全量を電力会社に買い取ってもらう仕組みもあります。
買い取り価格20年間固定ですが、その単価は毎年変動しています。詳しくは、資源エネルギー庁の上記リンク先をご覧下さい。
余剰電力の買取金額と全量売却時の買取金額:1kWh当たりの価格です。毎年下がっています。